日記
2022-05-09 09:46:00
パロ
この玩具は、1才過ぎた子どもは、指で玉を押さえて玉を落とします。
この遊びは指先の力がいるので、指先の機能訓練になります。
2才前後になると、トンカチを使って玉をたたいて落とせるようになってきます。
「トン トン トン」とトンカチで叩いて玉を落とせるようになる為には目と手の協応動作ができるようにならないと上手にできません。
トンカチを上手に使いこなせるようになったのが嬉しくて子どもは嬉々として何度もやりたがります。
こういう遊びの小さな積み重ねが、子どもの手、指、目、脳を総合的に発達させ、自分でできたという達成感につながり子どもの心も大きく育てていきます。
トンカチを上手に十分使えるようになると、次に色を意識がいくようになります。
赤の枠の所には赤い玉、青い枠には青い玉、緑は緑、黄色は黄色・・・同じ色同士を合わせる時期がきます。
同じ色を合わせて「できた~」といって満足。
この時に大人が注意しなければならないことは、
子どもがトンカチを叩くのに集中しているのに、色や数を横から教えたがる人をよく見かけます。
子どもに強制しないならまだいいのですが、子どもの集中を切れさせてしまうことがあります。
小さな子や発達の凸凹のある子は、まだ1つの事にしか集中できなかったり、同時に2つの事ができない時期があるので、子どもが集中してやっているとき、大人がいちいち口を挟まない方がいい場合があります。
同じ事をやるにしても、大人が強制するのと、自主的にやることではまったく意味が違ってきます。
自分で気付いて、自分の意思でやる事はとても大切です。
大人はそれを、暖かいまなざしで見守ることが一番大切な仕事です。