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不安からチャレンジへ
〇君(新3年生)は最近、少しずつ落ち着いてきて、お友達と一緒に遊ぶ姿が増えてきました。しかし、不安や怖さを感じたときには、「もしここで怪我をしたら、ここにいる大人の責任になるよね」といった言葉で、自分の気持ちを守ろうとすることがありました。強く見せようとするその姿の奥には、「失敗したらどうしよう」「できなかったらどうしよう」という不安が隠れているように感じられます。
その日、公園には少し高くて登るのをためらってしまう場所がありました。ちょうどそこに居合わせた別の男の子も、「足が痛いから登れない」と言いながら、どこか強がっている様子でした。二人の姿はどこか似ていて、不安を抱えながらも、自分を守ろうとしているように見えました。
そこで、「大人に守ってもらうだけではなく、自分の力でやれるようになることが、本当の強さなんだよ」と声をかけ、安心できるように大人が先に登ってみせました。
すると、まずその男の子が勇気を出して登り、「痛いけど登れた!」と嬉しそうに話してくれました。その姿に背中を押されるように、〇君も一歩踏み出し、自分の力で登ることができました。
登りきった二人は顔を見合わせ、満面の笑顔でこう言いました。
「俺たち、一緒に頑張ったから登れたよね!」(登る前に二人でパンチをし合って訓練?していました!)
その言葉には、大きな達成感と自信が込められていました。
この体験は、「守られる存在」から「自分でできる存在」へと踏み出した大切な一歩となりました。自分の力でやり遂げた経験は、心の中にある不安を和らげ、これからのチャレンジへの勇気へとつながっていきます。
子どもたちは、安心できる関係の中で、小さな成功体験を積み重ねながら成長していきます。そして時には、仲間の存在が大きな勇気を与えてくれます。
不安の中で立ち止まることもありますが、その一歩を踏み出したとき、子どもたちは自分の中にある力に気づいていきます。
これからも、一人ひとりの「できた!」という瞬間を大切に見守っていきたいと思います。
ケンカをしても仲直り💕
春休みに入り、ほしのこでは一日を通して子どもたちとゆったりと過ごす時間が増えています。新3年生の〇くんもその中で素敵な成長の姿が見られました。
この日、〇くんは学童で作っていた「シール帳作り」をほしのこでもやり出しました。手作りのシールを一生懸命に描き、自分だけのオリジナルのシール帳は魅力的です。その姿に刺激を受けたお友達も「やってみたい!」と次々に参加し、あっという間にシール帳作りがみんなのブームに。〇くんのアイデアが周りに広がり、自然と仲間の輪が生まれていく様子に、私たちスタッフも温かい気持ちになりました。
午後からは公園へ出かけました。すると、以前かなりひどい喧嘩をしたことのあるお友達と偶然再会。お互いに少し気まずそうな様子で、スタッフもドキドキしながら見守っていました。〇くんは、その子の存在に気づきながらも、あえて距離を取り、そっと通り過ぎていきました。相手を刺激しないように自分なりに考えた行動だったのかもしれません。
しかし、その後お友達の方から近づいていき、二人は自然と向き合い、なんと握手を交わしました。そして、そのまま一緒に遊び始め、帰り際には「また会おうね」と笑顔で言葉を交わしていました。二人にとって、大きな一歩となる心温まる瞬間でした。
一方で、児童センターでは別のお友達とのトラブルもあり、まだまだ気持ちの揺れが見られる場面もありました。しかし、そのような経験を重ねながら、〇くんは少しずつ「より良い自分」を選び取っていこうとしているように感じます。
子どもたちは、成功と失敗の両方を経験しながら成長していきます。その一つひとつの出来事が、次への大切な学びとなっています。
小岱山へ山登り
4月2日(木)、ぽかぽかの春の日差しの中、
小岱山へ山登りに出かけました。
桜もきれいに咲いていて、なんだかそれだけで心がほどけるような一日でした🌸
今回の山登りには、中学生と高校生のお兄ちゃんたちもお手伝いとして参加してくれました。
子どもたちは自然とお兄ちゃんのそばに集まり、一緒に山を登ったり、会話をしたり、鬼ごっこをしたりと、
あたたかい関係の中で時間を過ごしていました。
山道では、
どんどん先に進む子、
ちょっと疲れてゆっくり歩く子、
それぞれのペースで、一歩一歩、山を登っていきます。
山登りは、ただ体力を使うだけではなく、
「あと少し頑張ってみよう」と自分の中で折り合いをつける力や、
思うように進めない中で気持ちを整える力、
そして、道の先を想像したり、周りの様子を感じ取りながら進む力など、
子どもたちの中にあるさまざまな力が、自然と引き出されていく時間でもあります。
無事に頂上へ着くと、
お弁当を食べたり、鬼ごっこをしたり、のんびり散策したり。
岩場では、おさるさんのように軽やかに登る姿も見られ、
子どもたちが本来持っている身体感覚や、空間を捉える力の豊かさを感じる場面もありました。
帰りは、麓の川で思いきり川遊び。
気づけばみんなびしょ濡れで、それもまた楽しい思い出です。
たくさん体を動かしながら、
自分のペースで進み、
人と関わり、
自然の中で感じ、考え、動く。
そんな一つひとつの積み重ねが、
子どもたちの内側の育ちにつながっていくのだと感じます。
こんな春の日に、みんなで過ごせたことに感謝です🌿
島原遠足
〜関係の中で育つ、一人ひとりの力〜
ほしのこ(3月26日)、おひさま(3月30日)島原遠足にいってきました。
フェリーに乗ってかもめにパンをあげたり
島原鉄道の黄色い電車に乗ったり
おやつを自分で買ったり
島原城のお城県がをしたり・・・
子どもたちと一緒に、小さな旅に出かけてきました。
今回の遠足では、移動・体験・関わりを通して、
子どもたちの発達を支えるいくつかの大切な取り組みを行いました。
🌱①「安心できる関係」を土台に
慣れない場所や初めての体験の中でも、
子どもたちが安心して動けるように、
スタッフは「やらせる」のではなく、
子どものペースに寄り添う関わりを大切にしました。
フェリーの乗船や電車の待ち時間でも、
一人ひとりの気持ちに合わせて声をかけることで、
不安のある子も少しずつ前に進むことができていました。
🚶②「自分でやってみる」経験
・歩いて移動する
・順番を待つ
・電車に乗る
・お金を支払う
こうした日常につながる経験を、
子どもたち自身が主体的に取り組めるようにしました。
甲板に上がることに不安があったお子さんも、
自分のタイミングで挑戦し、最後には自分の力で上がることができました。
「できた」という経験が、次の一歩につながっていきます。
💰③生活につながる「お金の学び」
今回の遠足では、
自分の財布からお金を出し、支払う経験も大切にしました。
金額が分からなくても、
スタッフと一緒にやりとりをする中で、
・お金を出す
・受け取る
・やりとりをする
という社会的な経験を積むことができました。
駄菓子屋のおばさんからはふーせんをもらって大喜びの子ども達!
ふーせんを膨らましてスタッフに注意をされることも💦
⏳④「待つ」「予定外」を経験する
帰りの電車を逃し(スタッフの時間確認ミスで💦)
1時間待つという予定外の出来事がありました。
しかし子どもたちは大きく崩れることなく、
それぞれが自分なりの過ごし方を見つけ、
落ち着いてその時間を過ごすことができました。
思い通りにいかない状況の中で、
どう過ごすかを経験することも、
大切な発達の一つです。
🤝⑤子ども同士・世代を超えた関わり
今回は卒業生のお兄さんも参加し、
シールを配ったり、声をかけたりと、
子どもたちに自然に関わってくれました。
年上の存在との関わりは、
安心感や憧れにつながり、
子どもたちの世界を広げてくれます。
🌸おわりに
子どもたちは一人ひとり違うペースを持ちながら、
安心できる関係の中で、少しずつ自分の力を発揮していきます。
テンションが上がり過ぎて声がおおきくなり過ぎたり
気持ちが焦って先に先に進もうとしたり
電車の中でウロウロしたり
スタッフも時間を間違えたり
失敗や間違いを責めるのではなく、許し、学び合う関係性の中で
人は育っていきます。
「遊び・関係・体験」を大切にしながら、
子どもたちの育ちを支えていきます。
これからも、日常の中では得られない経験を大切に、
子どもたちと一緒に歩んでいきたいと思います。
🌸年長さん お別れ遠足🌸
3月27日、年長さんのお別れ遠足で、電車に乗って玉東町のオレンジ公園へ出かけました。
長洲駅から電車に乗り、「まだかな?」「楽しみだね」とワクワクした様子の子どもたち。
木の葉駅に到着すると、公園を目指して元気に歩き出しました。
少し長い階段もなんのその!!
自分の力で一歩一歩登りきり、公園に到着すると、滑り台や遊具で思いきり体を動かして遊びました。
途中から小学生のお兄ちゃんも合流し、子どもたちは大喜び。一緒に遊んだり、やりとりを楽しんだりと、自然な関係の中で笑顔が広がっていきました。
この春で療育を卒業する子、放課後等デイサービスへとつながっていく子、それぞれの新しい一歩が始まります。
ほしのこで過ごした時間の中で育まれた「楽しい」「安心できる」「誰かと一緒にいる心地よさ」が、これからの毎日の力になっていくことを願っています。
子どもたちと一緒に過ごした時間は、私たちスタッフにとってもかけがえのない宝物です。
楽しい遠足を、本当にありがとう。
そして、これからもそれぞれの場所で、みんならしく頑張ってくださいね🌱