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生活そのものがソーシャルスキルトレーニング
「生活そのものがソーシャルスキルトレーニング」
「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」という言葉を聞くと、「あいさつの練習」や「順番を守る練習」「上手な話し方を教える訓練」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切な学びです。
でも、ほしのこでは、もう少し土台となる部分を大切にしています。
私たちは、子どもの社会性は「教えれば身につくもの」ではなく、安心できる人との関わりや毎日の生活の中で少しずつ育っていくものだと考えています。
人の脳は、まず「生きるための脳」が育ち、その上に「安心する力」、さらに「考える力」が積み重なっていくと言われています。
また、心理学者マズローも、人はまず「安心して生活できること」が満たされ、その後に人とのつながりや自己肯定感が育ち、最後に自分で考え、挑戦する力へとつながっていくことを示しています。
つまり、
「考えなさい。」より先に、
「安心できる。」
「楽しい。」
「この人と一緒にいたい。」
そんな気持ちが育つことが大切なのです。
だから、ほしのこでは特別な訓練の時間だけではなく、
泥遊びをしたり、
鬼ごっこをしたり、
ボードゲームをしたり、
一緒にご飯を食べたり、
けんかをしたり、
仲直りをしたり…。
そんな毎日の生活そのものを、一番大切なソーシャルスキルトレーニングだと考えています。
子どもたちは遊びの中で、
「貸して。」
「ありがとう。」
「悔しかった。」
「もう一回やってみよう。」
そんな言葉や気持ちを自然と学んでいきます。
そして、大人は答えを教える人ではなく、一緒に考え、気持ちを受け止め、安心できる存在でありたいと思っています。
社会性は、知識として覚えるものではなく、人との温かな関わりの中で、自分自身の力として育っていくもの。
ほしのこは、これからも**「生活そのものがソーシャルスキルトレーニング」**という考えを大切にしながら、子どもたち一人ひとりの育ちを支えていきたいと思います。
ほしのこソーシャルスキルトレーニング.pdf (1.86MB)
脳とホルモンの三層構造×子どもの発達.pdf (1.98MB)
雨の日のほしのこ
雨の日、いつもは外で思いきり遊ぶ子どもたちが室内で過ごしました。
スタッフは少し心配していましたが、子どもたちはそれぞれのペースで遊びを見つけ、行き来しながら自然に交わっていました。
小雨の時に傘をさして、散歩に行く子もいましたが
気持ちが整えばお部屋に入っておやつ作りをしたり
大好きなお友達とじゃれあったりしました。
お友達との距離感の難しさはありますが
体験をすることで、スタッフが声をかけて調整することができます。
小さな揉め事も多々ありましたが、それも大切な経験。
感情が動き、ぶつかり、また戻る。
10人の子どもたちが同じ空間で過ごしながらも、それぞれが自分を保てていたこと。
それは、安心できる土台が少しずつ育っている証だと感じました。
イラストで様子を紹介します👇
ここからは少し専門的になりますが、読みたい方だけ読んで下さいね。
🌱 子ども集団の発達段階(療育の現場で~)
※年齢ではなく「関係の成熟度」で見ます。
🔵 第1段階:同じ空間にいられない集団
特徴
-
個々がバラバラに動く
-
誰かが崩れると連鎖する
-
刺激に過敏
-
大人の制御が強く必要
ここでは
「集団」はまだ成立していません。
🟡 第2段階:管理によって成り立つ集団
特徴
-
大人の指示で動く
-
ルールがあると安定
-
崩れそうになると大人が即介入
-
静か=安定になりやすい
これは多くの施設が目指す“形の安定”です。
でも、まだ自律的ではありません。
🟢 第3段階:ゆるやかな相互調整が起きる集団
ここが、今回の雨の日の様子に近いです。
特徴
-
行き来が自然に起きる
-
揉め事はあるが崩壊しない
-
子ども同士で距離調整をする
-
大人は全面に出ない
-
個と集団が両立している
これは
自己調整 × 他者調整 × 環境理解
が育ち始めている状態です。
🔶 第4段階:協同創造が生まれる集団
特徴
-
自然な役割分担
-
自発的なルール形成
-
トラブル後の修復が早い
-
集団に安心して挑戦できる
ここまでいくと、
集団そのものが発達を引き上げます。
今日の状況は第3段階自己調整 × 他者調整 × 環境理解が育ち始めています。
管理しない・放任でもない・ 関係の土台を育み
共に育ちあう子ども達の姿に出会えた素敵な雨の日でした。
療育にとって大切なことは
ほしのこでは絵本の読み聞かせを大切な活動の一つに位置付けていますが
幼児期の子ども達は、ほしのこに着いたらまずは
おそとへ!とびだす子どもたち~
もちろん外遊びの大事な活動なのですが
ずっと外の日も多くどうしたものかと
スタッフで思案する時期がありました。
定型発達の子であれば
外遊びの多い園の子は室内を選び
外遊びの少ない園は外遊びを選びます。
個人差はありますが、幼児期の子ほど不足しているものを
本人の身体が一番知っているようです。
発達に凸凹のある子どもさんの場合は
ルーティーン化しやすいとも言われています。
とはいっても、身体が欲しているのに無理やりやらされるのは
障がいの有無、年齢の有無にかかわらず
嫌なものは嫌だという気持ちは同じではないかと思うんです。
障がいがある子ども達に対する思い込みのせいで
子ども達の可能性を奪わないようにしたいものです。
最近、外遊びばかりしてい子ども達が、部屋に入る時間が少しずつ増え
自分から絵本を持ってきて読んでと言ってくるようになりました。
ほしのこでやっている療育はすぐに結果はでません。
でも、確実に・・・
子どもの心の成長・自主性人に対する信頼
が育まれています。
子どもを信頼して、大人が出来ることは何かを問い続けていくことが
一人一人に合わせた療育なのではないでしょうか?
児童発達支援ガイドライン
最近、通所してくれている子ども達の園でお話をする機会が増えてきました。
「園では全く問題ないのになぜ療育が必要なんですか?」
「療育ではどんなことをやっているんですか?」
「もっと専門的なことを教えて欲しい」
などなど、園の方からの声を聞かせて頂くことができました。
児童発達支援事業所では、子どものために出来ることを家庭や地域と連携をし、子どもの成長・発達を支援していきます。そのためには、ご家庭や園の先生方と対話を重ねて子ども達のことを考え出来ることを実践していくことを大切にしていきたいと考えています。
疑問に感じること、不安に思うことがあるときは、いつでもご相談下さい。
私たちも一緒に考えていきます。
国が出しているガイドラインです→児童発達支援ガイドライン






