日記
療育にとって大切なことは
ほしのこでは絵本の読み聞かせを大切な活動の一つに位置付けていますが
幼児期の子ども達は、ほしのこに着いたらまずは
おそとへ!とびだす子どもたち~
もちろん外遊びの大事な活動なのですが
ずっと外の日も多くどうしたものかと
スタッフで思案する時期がありました。
定型発達の子であれば
外遊びの多い園の子は室内を選び
外遊びの少ない園は外遊びを選びます。
個人差はありますが、幼児期の子ほど不足しているものを
本人の身体が一番知っているようです。
発達に凸凹のある子どもさんの場合は
ルーティーン化しやすいとも言われています。
とはいっても、身体が欲しているのに無理やりやらされるのは
障がいの有無、年齢の有無にかかわらず
嫌なものは嫌だという気持ちは同じではないかと思うんです。
障がいがある子ども達に対する思い込みのせいで
子ども達の可能性を奪わないようにしたいものです。
最近、外遊びばかりしてい子ども達が、部屋に入る時間が少しずつ増え
自分から絵本を持ってきて読んでと言ってくるようになりました。
ほしのこでやっている療育はすぐに結果はでません。
でも、確実に・・・
子どもの心の成長・自主性人に対する信頼
が育まれています。
子どもを信頼して、大人が出来ることは何かを問い続けていくことが
一人一人に合わせた療育なのではないでしょうか?
児童発達支援ガイドライン
最近、通所してくれている子ども達の園でお話をする機会が増えてきました。
「園では全く問題ないのになぜ療育が必要なんですか?」
「療育ではどんなことをやっているんですか?」
「もっと専門的なことを教えて欲しい」
などなど、園の方からの声を聞かせて頂くことができました。
児童発達支援事業所では、子どものために出来ることを家庭や地域と連携をし、子どもの成長・発達を支援していきます。そのためには、ご家庭や園の先生方と対話を重ねて子ども達のことを考え出来ることを実践していくことを大切にしていきたいと考えています。
疑問に感じること、不安に思うことがあるときは、いつでもご相談下さい。
私たちも一緒に考えていきます。
国が出しているガイドラインです→児童発達支援ガイドライン
遊びを通した療育とは?
セルフセスティーム(自己肯定感)とは
赤ちゃん学会の公開講演では、えじそんクラブの高山先生が「親や先生が抱えるストレスマネージメント方法~ADHD当事者として支援者として~」という内容で講演されました。
印象に残った言葉が自己肯定感(セルフエスティーム)
他の子と比べてできたことをほめる自己肯定感は急降下しやすく危険があります。
真のセルフセスティームとは自分らしくいられる、不完全な自分を好きになることが大切だと強調されていました。
「安心して失敗できる場所を~」
「教育虐待にならない」
「普通を目指さない」
「上手くいく条件を探す」
「不完全な自分を好きになる」
高山先生の言葉はひとこと一言が胸に突き刺さり、ほしのこの療育に大切なことだと感じました。
ほしのこの療育についての考え
児童発達支援事業所も様々な特色があるので、今回は、ほしのこが目指す療育についてお伝えしたいと思います。
1⃣ 親と子の安全基地としての役割
お母さんも一人の人間です。お母さんにも親がいて兄弟がいて子どもだった時代もあり、お母さんの生きてきた歴史があります。子育てをするときに必ずと言っていいほど良い意味でも悪い意味でも無意識に生い立ちが関係します。子育ては自分を振り返る大切なチャンスととらえ、お母さんと子どもさんが共に成長していく一歩になるよう支援していきたいと考えています。
2⃣ 子どもさんが安心できる人的環境と物的環境
子どもは緊張感のある場所、慣れない場所で能力を引き出すことは難しく、とくに発達に問題を抱えた子どもさんの場合はそれが強く表れます。ほしのこでは、安心して子どもが自己を開放できる環境を大切にしています。心を開放できるということは、幼児は一旦、乱暴な行動になったり、汚い言葉を使ったりすることもありますが、まずはそのような負の感情を大人が一緒受け止めるところからはじめます。そこから、少しずつ、子ども自身がやっていい行動、言ってはいけない言葉を理解し、個々に合った負の感情のエネルギーの発散の仕方(体を動かす、遊ぶ)を一緒に探っていきます。スタッフは、子どものニーズを受け止め、子どもの良い特性を見出し、そこを突破口に、苦手な部分を訓練ではなく遊びの中で自然にできるようサポートしていきます。
具体的な活動に関しも、この日記の中でお伝えしていきたいと思います。