日記

2022-06-15 10:55:00

ストレス予防接種

私達大人は「ストレス=害」だと思い過ぎて、子どもが泣いたり、不安になったり、怒ったりすることを極度に恐れている大人が多いなぁと感じます。

 

 

東京大学大学院研究科教授の遠藤利彦先生は「ストレス予防接種」を下記のように言われています。

 

 

大人の庇護のもとから独り立ちしていく過程で、子どもは少しずつ自分の思い通りにならないことにも遭遇するようになる。しかし乳幼児の子どもは、こうした適度なフラストレーションやストレスにさらされることも、心のたくましさを身につけていくうえできわめて大切である。乳幼児期のストレス予防接種が将来のストレスに耐えうるたくましさ(レジリエンス)の土台をつくる。

 

過保護や過干渉が度を超すと、子どもは乳幼児期に適度なフラストレーションやストレスを経験できない。

      ↓

「自分がしなくても誰かがやってくれるが当たり前に」

 

通常の予防接種が、将来的に身体が重い病気につながら菌やウィルスにしっかりと対抗できるだけの強さを獲得できるのと同じように、心も発達早期に適度はストレスを経験しておくことで、将来重篤なストレスにも耐えられるだけのたくましさを身につけることができる

      ↓

「自分でなんとかしなくちゃ」

 

 

 遊びの中で子ども達は、いろんなストレスと向き合い自分の力で頑張っている様子が伺われます。

大人は子どもの成長の邪魔をせずに、見守り励ませるようになれたらいいなぁと思っています。

 

2022-05-27 09:51:00

非認知能力について

東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センターが

非認知能力についての保護者向けの動画を制作されています。

とても分かりやすいので是非ご覧ください。

http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/projects_ongoing/research/toppan/video/

 

2022-05-25 17:19:00

生活体験とおもちゃの役割

 

 

お人形を椅子に座らせてご飯を食べさせたり、ベッドで寝せたり、トイレにいったり・・・

「パン」「お皿」「コップ」「スプーン」「リンゴ」「レモン」など、一つ一つものと単語を一致させて再現しています。

(言葉の発達、社会性の発達、微細運動)

小さなスプーンとフォークがお気に入り✨

ベッドに寝かしつけています。(擬人化)

 

集中して遊んだ後は、全てグチャグチャにして大暴れ💦

何度も繰り返していました。(集中と発散)

 

 

 

子どもが物(おもちゃ)からの吸収する力はすごいなぁ~と感心させられます。それ以前に生活や家庭の中での小さな経験がこのような子どもの遊びを豊かにしてくれます。

経験したことを自由に表現できる遊びの時間は子どもの心・身体・認知力を成長させてくれます。

 

2022-05-17 08:51:00

感情の発達

赤ちゃん泣く.jpg

 

赤ちゃんが泣く・怒るなどの感情をそのまま表現できることはとても大切だと考えています。

ほしのこでは子どもの感情をコントロールすることに力を注ぐよりも、一旦感情を出せるように心がけています。

感情のコントロールは大人でも難しいのでオープンダイアローグとかアンガーマネジメントなどという手法があります。

赤ちゃんや幼児はまだ感情が未分化で成長段階の過程です。

例えば、生まれてすぐは

「お腹すいた~」→泣く

「オムツぬれた気持ち悪い」→泣く

「眠た~い」→泣く

といったような不快感情を泣くことでママに訴えます。

泣くとママにお世話をしてもらって快感情が生まれます。

感情は「興奮」から「不快」と「快」に分化して年齢と共に成長していきます。

「快」は嬉しい、得意、愛情へと分化し

「不快」は、怒り、怖れ、嫌悪へと分化していきます。

赤ちゃんは自分で自分のお世話が出来ないので、日常の中ではママやパパのお世話をしますよね。お腹がすているのか?眠たいのか?暑いのか?・・・ママは予想して適切な対応をします。適切なというのは、完璧という意味ではなく、時には上手くいかなくて、あーでもないこーでもないとママが試行錯誤することも大切な事だと言われています。

子どもの感情は日々の生活の中で、少しずつ少しずつ育くまれていきます。その小さな成長を親御さん方と確認したり喜び合っていきたいと思っています。実は子どもと一緒に親や支援者も感情が成長していることだってあるなぁ~と感じています。

 

2022-05-09 09:46:00

パロ

 

P1010084.JPG

 

この玩具は、1才過ぎた子どもは、指で玉を押さえて玉を落とします。
この遊びは指先の力がいるので、指先の機能訓練になります。
2才前後になると、トンカチを使って玉をたたいて落とせるようになってきます。
「トン トン トン」とトンカチで叩いて玉を落とせるようになる為にはの協応動作ができるようにならないと上手にできません。
トンカチを上手に使いこなせるようになったのが嬉しくて子どもは嬉々として何度もやりたがります。
こういう遊びの小さな積み重ねが、子どもの手、指、目、脳を総合的に発達させ、自分でできたという達成感につながり子どもの心も大きく育てていきます。
トンカチを上手に十分使えるようになると、次に色を意識がいくようになります。
赤の枠の所には赤い玉、青い枠には青い玉、緑は緑、黄色は黄色・・・同じ色同士を合わせる時期がきます。
同じ色を合わせて「できた~」といって満足。


この時に大人が注意しなければならないことは、
子どもがトンカチを叩くのに集中しているのに、色や数を横から教えたがる人をよく見かけます。
子どもに強制しないならまだいいのですが、子どもの集中を切れさせてしまうことがあります。

小さな子や発達の凸凹のある子は、まだ1つの事にしか集中できなかったり、同時に2つの事ができない時期があるので、子どもが集中してやっているとき、大人がいちいち口を挟まない方がいい場合があります。

同じ事をやるにしても、大人が強制するのと、自主的にやることではまったく意味が違ってきます。
自分で気付いて、自分の意思でやる事はとても大切です。

大人はそれを、暖かいまなざしで見守ることが一番大切な仕事です。

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