日記

2022-09-09 09:48:00

遊びを通した療育とは?

大小のストローを組み合わせて発泡スチロールの小さな球を詰めてます。

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小さなストローはから息を拭くと、発泡スチロールが雪のように吹き飛んで散ります。

この遊びは

小さな球を積める作業は指先の微細運動に繋がり

口で息を吐くことは、息を吐く練習になり言葉の発達に繋がり

吹いた発泡スチロールの小さな球を目で追うことは追視に繋がります。

 

上記の活動は一つの遊びの中に全て含まれていて、

子どもは負担を感じることなく、遊びの中で楽しんでスキルを身に着けていくことができています。

 

 

 年長さんが作ったストローロケット

   👇

 

 

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簡単に作れて、想像以上に跳びますよ!!

2022-09-07 17:27:00

積木遊び

 

 

積み木は積んで遊ぶというイメージですが、年齢によって遊び方は様々

①つかむ

②打ち合わせる

③手から離す

④並べる

⑤積む

⑥壊す

⑦イメージしたものを作る

イメージしたものを作るようになると、積木の価値を感じるかもしれませんが(大人は)

実際には、一つ一つの経験を積んで、はじめてイメージしたものを作れるようになります。

3か月の赤ちゃんが積み木を掴めるようになること

10か月の赤ちやんが積み木を両手に持って打ち合わせたり

積木を自分の意思で手から離せるようになったり

1歳2~3か月の赤ちゃんが積み木を積めるようになること

2歳の子が積み木を並べるようになること

2,3歳の子が人の積んだ積み木を怪獣のように何度も壊すこと

こういう工程を経てはじめて

ダイナミックにイメージしたものを積み木で作るようになります。

 

こういうことを知っていると、積み木を壊すことも子どもの成長過程の

一つとして安心して見守ることができるようになります。

 

壊すエネルギー、創造するエネルギーどちらもとても大切なことです。

 

 

 

 

  

 

 

2022-08-13 16:02:00

大好きなワニさんと一緒に!

お母さんから「★君(年中)の爪切りをするのが大変なんです」と相談を受けました。

感覚過敏で不安の強い★君は、ほしのこに来るとすぐにワニさんの人形を抱っこしてごっこ遊びをはじめます。ほしのこに来ることは楽しみにしているのですが、それでも緊張があるので、すぐにワニさんの人形を探して★君は抱っこをします。ワニさんは★君の心の杖のようです。(※心の杖とは→心の不安を和らげるモノ)後半お母さんが来られると、いつの間にかワニさんは元の場所にいるのもその証拠です。

★君の主導のもと、★君はワニさん、スタッフのハチさんはスヌーピーを持たせられごっこ遊びがはじまります。会話を楽しんだり、大きなかぶごっこをしたり、とても楽しそうです。ある日のこと、「あれワニさん爪が伸びているね!」とワニさんの爪が気になりだしました。私が「じゃあ 他の人の爪はどう?」と尋ねると、慌てて他のお友達やスタッフの爪を確認しに行きました。

私もついおかしくなって笑いながら「★君爪が気になるんだね~」と言ってしまうと、賢い★君はハットして、なんとも言えない笑いたいような、困ったような、表情をしていました。そのエピソードをお母さんにお話すると、その後から、★君の爪切りに対する拒絶が減ってきたということでした。

 

他にも★君には似たようなエピソードがあります。

お母さんから「箸を持ちたがらないんですが・・・」という相談を受けました。

その日も、★君主導でワニさんをもってごっこ遊びがはじまり、魚釣りをしてキャンプファイヤーの火で魚を焼いて食べるというごっこ遊びで、私が「★君火は熱いからトングか箸で魚を焼かないと火傷するよ」というと、★君は自分で箸を持って魚を掴もうと奮闘しました、が思ったようにつかめずにイライラして途中からは手掴みで魚を掴んでいました(笑)。その遊びの後、「保育園でも自分から箸にチャレンジをするようになりました」とお母さんから報告をうけました。

これらのエピソードは、実は本人が一番お母さんの思いに応えたいと思っていることがわかります。

本当はやりたいのに、繊細で完璧主義の★君は、「爪切りは痛いかもしれない」「箸は上手に持てないかもしれない」という思い込みが強すぎで、なかなか一歩が踏み出せず頑なに拒絶をしていたのかもしれません。無意識に遊びの中で、「爪は誰でもきれいに切ってるなぁ」とか「箸ってそんなに難しくないかも」という、何らかのきっかけが掴めることによって、実際の生活の中でも不安が少なくなって、チャレンジする気持ちが芽生えるのかもしれません。

 

 

2022-08-09 15:44:00

アンビバレントな心

我が子が

「おしっこがトイレでできない」

「箸を使いたがらない」

「爪切りをしたがらない」などなど・・・

生活の中での困りごとはたくさんあります。

上記のような問題は、発達に問題があろうが、なかろうが、子育ての中では必ずと言っていいほどぶつかる問題です。

 

特に3,4歳児さんの反抗期(自立期)は、大人が指示・命令をすればするほど、言うことを聞かなくなる場合もよくあることです。

子どもの心が成長してくるとアンビバレンス(両価性)の心「愛情と憎悪」「尊敬と軽蔑」どちらの感情も持つようになり、非常に複雑になってきます。

子どもにアンビバレンスな心が芽生えるということは、悪いことではなく、物事をいろんな角度からとらえることができるようになる大事な土台が育っているのだ認識すると、子どもに対する見方が少し違ってくるかもしれません。

例えば

「トイレは嫌だ」と言いつつも、本当は「おしっこに行きたい」

「ママ大嫌い」と言いつつも、本当は「ママ大好き」

というようなことはよくあることです。

そんな時、大人はありのままの子どもの気持ちを受け止め、そして、子どもと同じトーンにならずに少し引いたところから、子どもの心の葛藤の時間を大切にして欲しいと思っています。

そういう感情経験は、子どもがアンビバレントな心に「耐える力」と「考える力」を育み、ひいては「精神的な自立」に繋がっていくのだと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022-07-27 12:07:00

セルフセスティーム(自己肯定感)とは

赤ちゃん学会の公開講演では、えじそんクラブの高山先生が「親や先生が抱えるストレスマネージメント方法~ADHD当事者として支援者として~」という内容で講演されました。

印象に残った言葉が自己肯定感(セルフエスティーム)

他の子と比べてできたことをほめる自己肯定感は急降下しやすく危険があります。

真のセルフセスティームとは自分らしくいられる不完全な自分を好きになることが大切だと強調されていました。

 

「安心して失敗できる場所を~」

「教育虐待にならない」

「普通を目指さない」

「上手くいく条件を探す」

「不完全な自分を好きになる」

 

 

高山先生の言葉はひとこと一言が胸に突き刺さり、ほしのこの療育に大切なことだと感じました。

 

 

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