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マラソン大会
息子はマッチョである。
足も速い。
それと、かけっこが早いかは別の話だ。

どこからどこまでを走るというルールが理解できないのと
砂が大好きな息子は、途中で座り込み砂遊びに夢中になってしまう。
マラソン大会やかけっこは、そもそもスタートラインに立つのが大変なので、参加できたら二重丸◎
加配の先生に手引きされて、去年は3位入賞◎
年長さんになるとみんな早くなるので、今年はどうかな?と思っていたら
今年は、順位よりも息子くんが1人で走ることを目標にしたい。と先生から話がありました。
周りを見る力がついて、他の子が走っていると、息子くんも走るんです。と。
わたしはもちろん大賛成!
一応先生は後ろから走るけれど、基本的に息子が1人で走るようにサポートは最低限。
走りきれますように、と祈りつつ送り出しました。(わたしは所用のため見れず(涙)
マラソン大会では、時々砂を触り座り込むことはあったけれど、最後の一周は息子1人で走りきったそう。
他のお母さんたちや、先生たちからも
息子くん、1人で走れたね!すごいね!感動した!と言葉をいただいた。
4月から入学する支援学校の先生も見にきてくれて、息子くんすごいですね!と言われて次の息子のステップも少しホッとしました。
幼稚園の先生が、息子のことをほんとうによく見てくれました。
いつもと同じようにではなくて
息子のその時に合わせて
まず参加できることから始まり
体力がついて、早く走る体験
そして周りを見ながら自分の力で走る体験
一歩一歩
進んだり、後退したりもありながら
今の息子にあったやり方を考えてくれた
ほんとうに感謝です。
今年は集大成でした。
感無量です。
育ちあう子ども達
なかなか公園から帰りたがらない〇ちゃん(年中さん)に
2年生のお兄ちゃんが「ぼくがおんぶしてあげる」言うと
「おんぶ」と言ってお兄ちゃんの背中におんぶされ
〇ちゃんはその背中に身を預け、ニコニコ顔で揺られていました。
とても重そうでしたが💦(笑)
少し前まで、
自分の世界で遊ぶことが多かった〇ちゃん
でも今は、人の背中に安心を見つけています。
帰り道の縁石では、
お兄ちゃんの真似をして、バランスを取りながら歩きました。
落ちないように、慎重に、
でも楽しそうに!!
真似をするということは、
「あなたみたいになりたい」という気持ちです。
それは、社会の扉をノックしている姿です。
そして泥んこ遊び。
〇ちゃんは泥水をカップに入れ、
お友達やスタッフ一人一人に配って回りました。
みんなが飲む真似をすると、
嬉しそうに何度も何度も配ってくれました。
それはただの遊びではありません。
「一緒に楽しみたい」
「同じ世界を共有したい」
という心の表現でした。
私たちはつい、
「みんなと同じことができるか」
「ちゃんと指示通り動けるか」
に目が向きがちです。
でも本当に大切なのは、
・人に安心して身を預けられること
・誰かを真似したいと思えること
・自分から“どうぞ”と差し出せること
こうした、小さく見える芽です。
子どもは、大人が動かして育つのではありません。
子どもは、
安心できる環境の中で、
自分の力で伸びていきます。
私たちの役割は、
何かを“させる”ことではなく、
その芽が折れないように整えること。
揺れながらも、
確実に前へ進んでいる姿を信じること。
〇ちゃんの背中を見ながら、
私たちも勇気をもらいました。
子どもたちは、ちゃんと育っています。
目立つ成果よりも、
心の根っこが伸びていること。
そこに目を向けられる大人でありたいと思います。
“がんばらなかった”トイトレ
我が家のトイトレ事情
最重度知的障害A1の6歳の息子。
オムツは5歳で外れました。
そう言うと、周りからびっくりされます。
病院の先生にも「どうやって?」と聞かれたくらいです。
トイトレを始める目安は
・トイレ間隔が空くこと
・言葉の理解があること
一般的にはいくつかの目安があるそうですが、
わが家はどれもそろっていませんでした。
どちらも、まったく当てはまらなかった息子。
障害児のトイトレ事情を調べると、
母の努力が圧倒的に多そうで、
正直、やる気はゼロでした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんな息子がトイトレを始めたのは3歳。
療育に通い始めたことがきっかけです。
A事業所では、来所すると施設の服に着替えて過ごします。
そして、トイトレもありました。
私は「オムツが外れる」なんて思っていなくて、
他に優先したいことがあるから、トイトレはまだ先。
そう伝えていました。
それでも先生方は、コツコツと地道に、丁寧に続けてくださって。
そこまでやってくださるなら、と
家でもやってみることにしました。
息子はトイレが大好き。
(放っておくと水遊びをするくらい)
座ることに抵抗はなく、
出なくて当たり前、出たらみんなで大喜び。
タッチをして、たくさん褒めました。
だんだん、息子がうれしそうな顔をするようになりました。
失敗は減ったけれど、なかなか外せなかった頃。
幼稚園の先生から
「最近トイレ大丈夫なので、布パンツにしませんか?」
と提案がありました。
その一言で、オムツを卒業しました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ここで伝えたいのは、
このやり方が正解ということでも、
成功を自慢したいわけでもなく(少しはありますが)。
伸びるところは、本当に凸凹だということ。
息子は、できないことがたくさんあります。
でも、排泄はぐんと伸びました。
どこが伸びるのかは、やってみないとわからない。
最重度だから無理、というわけでもないのだと知りました。
育児本のように、
「こうすれば必ずできる」とは言えないことだから。
1人で頑張らず、みんなでやりました。
期待せずに始めたトイトレ。
それが、よかったのかもしれません。
不安は半分に、
喜びは倍に。
揺らぎやすい息子と、
揺らぎやすい私だからこそ。
家族も、療育の先生も、幼稚園の先生も。
みんなでサポートチームのように。
ひとりで抱えず、
“チーム息子!”でやっています。
「全部の自分で生きて行けるように」フロアタイム × TEACCH 平衡型アプローチ
フロアタイム× TEACCH 平衡型アプローチ的視点からの分析
1️⃣ なぜ両方必要か?
🌿 フロアタイム(DIR)
関係の中で情緒を育てる
崩れた瞬間を成長の機会にする
「気持ち」に寄り添う
📘 TEACCH
環境を構造化する
見通しを持たせて不安を減らす
行動を整理し成功体験を増やす
👉 どちらか一方では不十分
👉 「心」と「環境」の両方を支えるのが平衡型
2️⃣ 〇君の支援課題(共通理解)
✔ 仲間に入りたい気持ちは強い
✔ 不安が高まると防衛的になる
✔ 注意されると関係を切りやすい
✔ 予測不能な場面で衝動が出やすい
3️⃣ 平衡型支援の基本原則
🟢 心はフロアタイムで支える
・嫌と言われた時の表情を見る
・崩れそうな瞬間にトーンを落とす
・「怒った?」ではなく「怖かった?」と聞く
・成功後は関係継続を評価する
🔹 合言葉:「場に残れたら成功」
🔵 行動はTEACCHで支える
・ルールを事前に視覚提示
・壊していい/ダメの明確化
・役割をわかりやすく言語化
🔹 合言葉:「不安には構造」
4️⃣ 実際の流れ(ゲーム場面例)
🟦 ① 事前(TEACCH)
□ 今日のルール掲示
□ 役割決め
□ 破壊可能エリア確認
↓
🟩 ② 崩れそうな瞬間(フロアタイム)
□ 声を落とす
□ 視線を柔らかく
□ 「嫌だったかな?」
↓
🟦 ③ 修正後(両方)
□ 継続できたことを評価
□ 次回に向けてルール確認
5️⃣ スタッフ統一ポイント
❌ すぐに正誤で裁かない
❌ 防衛発言に議論で返さない
⭕ 不安を見る
⭕ 環境を整える
⭕ 小さな修正を評価する
6️⃣ 今回の質的前進
今回の成功は、
✔ 他者感情を受け取れた
✔ 行動を部分修正できた
✔ 関係を切らなかった
→ 情緒調整と構造支援がかみ合った結果。
🌈 ほしのこの支援哲学
「子どもを変える」のではなく
🔹 安心できる関係をつくる
🔹 安心できる構造をつくる
その中で、子どもが育つていきます。
全部の自分で、生きていけるように
土曜日の午後、こんな場面がありました。
お友達とのコミュニケーションをとるのが苦手な小学2年生の男の子。イライラするとすぐに手が出たり、物に八つ当たりをしてしまいます。この日は、午後からswitchゲームのマイクラを交代でやりました。「やらない」と言いながらも1番先にコントローラーを持っていた〇君(笑)。マイクラは大画面で3分割し同じ空間で遊ばなければなりません。以前から水族館を作っていたお友達から「壊さないでね」と注意をされていましたが、〇君はゲームの中でいろんないたずらをはじめ不穏な空気になっていました。スタッフが間に入り「お友達が一生懸命作ったものは壊さないほうがいいと思うよ」と伝え、どうやったらこの中で遊べるかを一緒にお友達と考えてもらいました。お友達は「壊さないならいいよ」「離れたところならいいよ」といくつか〇君も一緒に遊べる案を提案してくれました。〇君は表情がこわばっていましたが、それでもコントローラーを手放さずに怒りを我慢し、その案を聞き入れ、少し離れたところの地下に穴を掘って爆発をさせて発散していました。2人の男の子は我慢しつつも少し不満そう・・・どうするかなぁと思っていたら、最終的には水族館から離れ別のステージに行って戦いをすることになり、子ども同士で問題を解決することができました。2人の男の子の思いもいろいろあったと思いますが、ずごいのは〇君が怒りを爆発させずにその場にとどまり、最後までお友達と遊べたことです!!
このような経験は子どもにとって何よりも大事な経験だと考えています。
子ども達とのかかわりを続ける中で、私が大切にしてきたことがあります。
精神科医ウィニコットは、
「子どもは「存在するために遊ぶ」と述べました。
そして、子どもが安心して自分を表現できるかどうかは、
その子を取り巻く環境によって大きく左右されると考えました。」
私はこの言葉に、何度も支えられてきました。
子どもたちは、優しさだけでできているわけではありません。
怒りや悔しさ、強い言葉や乱暴な表現が出ることもあります。
かつては、それらをどうやってなくすかを考えていました。
けれど今は、消すことが成長なのではなく、
どう扱えるようになるかが成長なのだと感じています。
人は誰もが、
優しさと同時に攻撃性も持っています。
それを排除するのではなく、
安心できる関係の中で少しずつ統合していくこと。
ほしのこでは、
感情の存在は否定しません。
けれど、人を傷つける行動はそのままにしません。
存在は受け止める。
行動は社会の中で使える形へと育てる。
その両立を支えるのは、
大人のまなざしと、環境のあり方だと私たちは考えています。
特に自閉傾向のある子どもたちは、
言葉や感情の使い分けに時間がかかることがあります。
だからこそ、急いで整えるのではなく、
安心して試し、学び直せる環境を整えることを大切にしています。
成熟とは、怒りを持たないことではなく、
怒りを持ちながらも関係を壊さずに生きていけること。
ほしのこは、「良い子」を育てる場所ではなく、
全部の自分を持ちながら
社会の中で生きていく力を育てる場所
でありたいと願っています。
これからも、
子どもたちを取り巻く“環境そのもの”を大切にしながら、
一人ひとりの心の育ちに寄り添っていきます。
以前のおひさまクラブの記事→「情緒と感情」
子ども達の活動の様子と理論をつなげるように書き記しています。
参考になれば幸いです。

